2017年9月17日、18日 第11回ソリューションランドin小樽大会
開催にあたり企画運営のお手伝いをさせて頂きました。
小樽運河プラザ(小樽観光協会)を会場に
全国から13名の講師の先生と100人の参加者の皆さまをお迎えしました。
「ソリューションランド」はEBTA,SFBTAなど欧米で開かれている同様のイベントを、
是非日本でも実現させたいという強い願いを持った人たちが集まって生まれました。
「ソリューションフォーカストアプローチ/セラピー」を心から学びたいという熱意と
「ソリューションフォーカストアプローチ/セラピー」を愛する人への
敬意を持った人なら誰でも入園可能な
アイデアや実践に関する意見交換を楽しむアミューズメントパークです。
Contents
第11回ソリューションランドin小樽大会開催 各セッションの概要
1日目「学びの場」 9月17日 日曜日 10:00~17:30
ソリューションらしい面接とは? ~解剖+役割分担で体験する~
相場 幸子さん(母子相談室みみずく 臨床心理士)
昔ある所で事例発表をして「この面接のどこがソリューションなの?」と聞かれ、答えに詰まりました。
「その言い方はソリューションらしくない」と叱られたこともあります。開き直って「ソリューション的であろうと
なかろうと、良い面接をすればいいじゃん!」と言うこともできますが、では「良い面接」とは何でしょうか?
それについて、その後の臨床と、仲間との勉強会の中で考えてきました。答は常にクライエントが持って
居るのですが、それを見つける体験を皆さんと共にしてみたいと思います。大会場でのワークがうまく行く
かどうか自信はありませんが、「うまく行ったらもっとやる、行かなかったらもうやらな・・」ければいいですよね?皆さんのお力をお貸しください。
「『解決志向の教室づくり』マニュアル開発と実践成果」黒沢幸子さん(目白大学 教授)
日本のクラスづくりに役立つ“ 解決志向型” の実践的なマニュアルを、実施校から得られたノウハウとと
もに紹介します。「解決志向のクラスづくり」は、最高のクラスを皆で目指していくプログラムです。しかしこ
れは、「クラス団結! 一丸となって勝ち進む!」といった雰囲気とは異なるものです。またこのプログラム
はその実施後、子どもたちや先生方が手応えを得て、更に自らが目標に向かって具体的に進んで行くこと
が本当の狙いです。
今回はその概要や裏話などをお話するとともに、皆様からのご質問にもお答えしたいと思っています。
参考文献: 解決志向のクラスづくり 完全マニュアル―チーム学校、みんなで目指す最高のクラス!
黒沢幸子・渡辺友香/著 ほんの森出版 2017 年
コンプリメント再入門 —ナウシカに学ぶ――
津川 秀夫さん(吉備国際大学心理学部心理学科 教授)
告白します。コンプリメントの重要性を学生には説きながら、自分の臨床では「恥ずかしいから」
「語彙が乏しいから」などを理由に長い間コンプリメントを敬遠してきました。そんな私でしたが、近頃は
コンプリメントだけでどこまでも行けてしまうのではないかとまで考えるようになりました。苦手が克服で
きたのはナウシカのおかげです。当日は、『風の谷のナウシカ』を参考にしてエビデンスと民俗学の
知見も加え、コンプリメントをもう一度楽しく学んでいきましょう。
2日目「語りの場」 9月18日 月曜日 10:00~16:00
A1 「学校・教育に活かす解決志向アプローチ」
八幡睦実さん (小樽市立望洋台中学校 養護教諭)
岩岬慶明さん (旭川市立北鎮小学校)
谷越秀樹さん (猿払村立浜鬼志別小学校 教頭)
内藤晃宏さん (富良野市立鳥沼小学校 校長)
ソリューションの実践が静かに確実に広がりを見せている北海道から、それぞれの研究や個から集団
に実践されている解決志向モデルを、それぞれの立場からお伝えします。みな様と一緒に学べる機会と
なれば幸いです。
・岩岬慶明さん 「1 年目の WOWW~エスノグラフィー研究の成果を踏まえた実践」
・谷越秀樹さん 「学級目標づくりに役立てる WOWW」
・内藤晃宏さん 「チーム学校創り~リソースが生きる~」
・八幡睦実さん&SGA 研究会 「個の課題に対応する解決志向アプローチ」
A2 幸せの処方箋 「Tree of Peer Life」
菱田準子さん( 立命館大学大学院教職研究科 教授)
人は決して一人では生きていけません。仲間とつながること、先祖とつながること、社会とつながること、
そして自分自身とつながることで人は生き、成長します。子どもたちにもそうした“つながる力”を育て、
幸せに生きてもらうことが私の夢です。
本講座では、自分の夢や強み等のつながりを包括的にとらえる「Tree of Peer Life」ワークシートを作成
します。自分がワクワクする写真やイラスト(大切なものはコピー等してください)の切り抜きをお持ちくださ
い。出会いを楽しみましょう。
B1 「たどり着いたのは、ソリューションという大陸」
森谷 満さん(北海道医療大学 心療内科医)
確実なものなどない時代、自分を信じて生き抜くしかありません。
どんな自分になりたいか、そんな目標と実現方法を一緒に考えていくコーチングを学びました。
認知行動療法や動機づけ面接法の専門家に出会い、そしてソリューションに遭遇しました。
そうしたら視界が開け世界が一転しました。医療の現場を中心にその応用例を報告したいと思います。
B2 「精神科リハビリの個別課題をソリューションで探す
~オートポイエーシスを参考に」
阿部 幸弘さん (こころのリカバリー総合支援 センター長、精神科医)
長らくソリューションで精神科診療をやっているうちに、いつの間にか、精神科リハビリテーションで時々
求められる、超・個別的具体的な――またそうならざるを得ない――リハビリ課題の探索を、それほど力ま
ずに見つけられることに気が付いた。というか、気付くと自然にすでにおのずとやっていた。さらに、相談場
面だけがソリューションを使える場なのではなく、リハビリテーションの場自体をソリューション的に再構成で
きることにも気が付いた。どちらも自然の成り行きではあるのだが…。
で、そろそろ考え方の枠組み(仮説)を立てて、皆さんに提示してみる段階かと思っている。キーワードは、
ソリューションとオートポイエーシス。応用と実践がソリューションのキモだとするならば、実践家の皆さんの
目で御批判いただければ、と思っています。
C1 「脳を活性化させる色彩質問カードの活用とアプローチ」
中田哉子さん (株式会社トゥルーカラーズ代表取締役)
安全色彩やピクトグラムなど、色は、記号として用いられています。
つまり、私たちは無意識に、色から連想をしているのです。
色の連想や象徴性を用いて質問を投げかけると、創造性が広がって、
問題解決の鍵が見えて来たり、新たな視点に気づいたりすることができます。
色の意味の成り立ちと、色が心にどのように作用するのかを学び、
誰にでも簡単にできる色彩を使った質問アプローチ法や、
コミュニケーションを目的としたワークの仕方をご紹介します。
C2 SFAとポジティブ心理学等との接合
足立智昭さん(島根大学教育学部)
ソリューション・フォーカストの『認識論』は「輸血」程度では、すぐに『問題』に戻って「再燃」しまいます。
「透析」をし続けないと「回心」できないように思えますが、「混血」でもいいだろううまくいけば!の臨床
信念で、やってみると意外とうまくいったりします。今回は、手始めに 1998 年にマーティン・セリグマンが
提唱したポジティブ心理学の知見を「注入」してみます。
全体セッション
15:00~16:00
全体シェアリングとフィナーレ 長田 清さん (長田クリニック)
懇親会 ~ 小樽の一夜 ~ のご案内
日時 9月17日 日曜日 18:00~20:00ソリューションランドでは毎回、とっても“楽しい
” 懇親会を開催しています。
いつもの自分の殻から一歩飛び出して、自然と笑顔になり、自分の中にエネルギーが満ちてくる、
そんな、手作りの会です。一説によれば ‘大人の学芸会’ だとか・・・。
懇親会が楽しみでやって来る人もいます。講師も参加者もみんな自由に打ち解け合える会を目指しています。
あの講師が、あの参加者が。昼間とはまた違った一面をのぞかせてくれます。あっという間の2時間となるでしょう。
第11回ソリューションランドin小樽大会を終えて
真っ青な空と海が広がる情景小樽と
台風直撃という両極端な小樽を
味わっていただくことになってしまった2日間でしたが、
皆様がお帰りになられる頃には、
空に虹🌈がダブルで現れ🌈未来へ愛と希望の架け橋をかけてくれるというMiracle✨💫✨
お忙しいなか講師をお引き受けくださった13名の先生方とご参加くださった皆様方に心から感謝申し上げます✨💖⤴
そして、アクシデントを涼しい顔で、皆で知恵を出し合って仲良く朗らかに、
テキパキとスムーズに運営全てをこなしてくれた小樽・札幌15人、
旭川・根室3人総勢18人のスタッフの仲間達みんなにこころから感謝です😆✨💝✨💫✨
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